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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

手持ち式眼圧計Tono-Pen Ⅱの使用経験

著者: 湖崎淳1 竹内正光1 西川睦彦1 緒方奈保子1 山岸和矢1 三木弘彦1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1125 - P.1127

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 手持ち式圧平式眼圧計Tono-Pen Ⅱが開発されたのでこの眼圧計を試用した。205眼を対象とし,眼圧はGoldmann圧平式眼圧計とTono-Pen Ⅱで測定し比較した。平均眼圧はGoldmann眼圧計では16.9±5.1mmHg,Tono-Pen Ⅱでは16.8±6.1mmHg,相関係数は0.85であった。Goldmann眼圧計では21mmHg以上にもかかわらずTono-Pen Ⅱでは20mmHg以下と測定された偽陰性は2.4%,偽陽性は4.4%で平均誤差は2.3mmHgであった。Tono-Pen Ⅱは小型軽量であり,しかも測定体位を選ばない。暗室では使用しにくいという欠点はあるが測定値の平均がデジタル表示され検者間の差が起こりにくく,その測定値も信頼しうると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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