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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

ウイルス性結膜炎の再感染

著者: 青木功喜1 銭蘭1 沢田春美2

所属機関: 1青木眼科 2北海道衛生研究所

ページ範囲:P.1133 - P.1137

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 分離培養,中和試験と酵素抗体法でウイルス性結膜炎と病因診断できた延べ1,104例の患者のうち,初・再感染を確認できた18人(36例)の臨床像と病因を比較検討した。1)ウイルス性結膜炎の再感染は1.7%で,内訳はアデノウイルス(Ad):0.6%,エンテロウイルス70(EV70):1.3%であった。2)病因ウイルスの組み合わせは,初・再感染ともにAd:6人,EV70:2人,AdとEV70:10人であった。Adの同一血清型の再感染はなく,EV70では2人確認できた。3)同種ウイルスによる再感染例の臨床像は,Ad感染の6人の初感染はすべて流行性角結膜炎(EKC)で,再感染はEKC:2人,咽頭結膜熱(PCF):2人,急性出血性結膜炎(AHC):1人,急性結膜炎(AC):1人であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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