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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

涙液のクリアランステスト

著者: 小野眞史1 坪田一男2 吉野健一3 山田昌和4

所属機関: 1南多摩病院 2東京歯科大学眼科 3大和市立病院 4国立栃木病院

ページ範囲:P.1143 - P.1147

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 点眼麻酔薬に0.5%のフルオレセインを溶解したもの10μlを点眼してシルマーテスト1法を行い,涙液のクリアランステストを行った。対象は涙液分泌減少症群119名238眼,正常群16名32眼とし,他の涙液検査と比較した。
 涙液クリアランス値の分布は、正常群では2倍以下はなく,13.1+16.8−7.4倍であった。涙液分泌減少症群では5.1+6.9−2.9倍であり,正常群に比し有意に涙液クリアランスが減少していた(P<0.01)。シルマーテストで10mm以上を示したものは57眼(26%)で,涙液のクリアランスは平均3.4+5.2−2.0倍と,正常群に比べ明らかに減少していた(P<0.01)。涙液のクリアランスを測定することにより,涙液の質的異常を評価できることが示された。涙液のクリアランスは涙液の性状を評価する際に重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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