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特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著
涙液のクリアランステスト
著者: 小野眞史1 坪田一男2 吉野健一3 山田昌和4
所属機関: 1南多摩病院 2東京歯科大学眼科 3大和市立病院 4国立栃木病院
ページ範囲:P.1143 - P.1147
文献購入ページに移動涙液クリアランス値の分布は、正常群では2倍以下はなく,13.1+16.8−7.4倍であった。涙液分泌減少症群では5.1+6.9−2.9倍であり,正常群に比し有意に涙液クリアランスが減少していた(P<0.01)。シルマーテストで10mm以上を示したものは57眼(26%)で,涙液のクリアランスは平均3.4+5.2−2.0倍と,正常群に比べ明らかに減少していた(P<0.01)。涙液のクリアランスを測定することにより,涙液の質的異常を評価できることが示された。涙液のクリアランスは涙液の性状を評価する際に重要であると考えられた。
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