文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
後極部に硬性白斑のある糖尿病性網膜症67例121眼について検討した。硬性白斑を点状白斑,輪状白斑,融合性白斑に分け,対応する螢光眼底造影所見を,毛細血管瘤からの漏出,毛細血管床閉塞領域に隣接する毛細血管瘤と毛細血管からの漏出,毛細血管からのびまん性漏出に分けて検討した結果,硬性白斑の形と網膜微小血管障害の程度とは関連がみられた。
硬性白斑の程度が強くなると黄斑部に沈着する頻度が高くなる。黄斑部に沈着している症例では硬性白斑が強くなるほど黄斑部の螢光漏出が強く,視力不良例も多かった。
硬性白斑が黄斑部に沈着していない症例では硬性白斑の形と視力には一定の傾向はなかった。硬性白斑が黄斑部になくても黄斑部の螢光漏出がつよく,後極部に硬性白斑がある症例では黄斑浮腫に注意が必要である。
硬性白斑の程度が強くなると黄斑部に沈着する頻度が高くなる。黄斑部に沈着している症例では硬性白斑が強くなるほど黄斑部の螢光漏出が強く,視力不良例も多かった。
硬性白斑が黄斑部に沈着していない症例では硬性白斑の形と視力には一定の傾向はなかった。硬性白斑が黄斑部になくても黄斑部の螢光漏出がつよく,後極部に硬性白斑がある症例では黄斑浮腫に注意が必要である。
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