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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京

学会原著

糖尿病コントロール開始に伴う網膜症悪化の危険因子の研究

著者: 橋場のり子1 国定勝郎2 山下英俊3 船津英陽4

所属機関: 1石川島播磨健保病院 2九段坂病院 3東京大学眼科学教室 4三井記念病院

ページ範囲:P.1171 - P.1173

文献概要

 糖尿病血糖コントロール初期における網膜症悪化の危険因子について,プロスペクティブに全身的および局所的因子を観察し,数量化理論第Ⅱ類を用いて多変量解析を行った。対象は単純性網膜症をもつ42例で,血糖コントロール開始3か月後に,網膜症の悪化したもの16例,悪化しなかったもの26例であった。網膜症悪化に関与する可能性のある7項目の寄与度を検討したところ,大きい順に,治療開始時HbA1c,HbA1cの3か月間変化,肥満度,C-ペプチド,糖尿病罹病期間,網膜症病期(福田分類),収縮期血圧の結果を得た。さらに今回作成した判別関数により,血糖コントロール開始に際しての網膜症悪化を81%予測し得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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