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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

糖尿病性網膜症と血漿Thromboxane B2,6-keto PGFおよび血漿TATとPICの関係

著者: 土屋寛芳1 宮倉幹夫1 田中寧1 門屋講司1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.1175 - P.1178

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 糖尿病性網膜症の病期と血漿Throm-boxane B2(TXB2)と6-keto PGFおよび血漿thrombin-antithrombin Ⅲ複合体(TAT)とplasminα2-plasmin inhibitor複合体(PIC)との関係について検討し,次のような結果を得た。
 (1) TXB2/6-keto PGFの比は対照群,NDR群,SDR群の順で上昇傾向をとり,PDR群では対照群およびNDR群に対して有意に高値を示した(P<0.05)。
 (2) TATはPDR群で最も高値で対照群に対して有意に上昇した(P<0.05)。PICは網膜症の病期による大きな差を認めなかった。
 以上よりPDR群で微小血栓の形成傾向がみられ,網膜症の進行に関与していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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