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特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著
糖尿病性網膜症と血漿Thromboxane B2,6-keto PGF1αおよび血漿TATとPICの関係
著者: 土屋寛芳1 宮倉幹夫1 田中寧1 門屋講司1 小原喜隆1
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科
ページ範囲:P.1175 - P.1178
文献購入ページに移動(1) TXB2/6-keto PGF1αの比は対照群,NDR群,SDR群の順で上昇傾向をとり,PDR群では対照群およびNDR群に対して有意に高値を示した(P<0.05)。
(2) TATはPDR群で最も高値で対照群に対して有意に上昇した(P<0.05)。PICは網膜症の病期による大きな差を認めなかった。
以上よりPDR群で微小血栓の形成傾向がみられ,網膜症の進行に関与していると考えられた。
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