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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

網膜光凝固の術後成績を予測する因子の数量化理論を用いた統計学的解析

著者: 小泉公仁子1 山下英俊1 船津英陽2 国定勝郎3

所属機関: 1東京大学医学部眼科 2東京女子医科大学糖尿病センター眼科 3九段坂病院眼科

ページ範囲:P.1185 - P.1189

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 糖尿病網膜症の網膜光凝固施行眼において,凝固終了後の網膜症の経時的変化を生命表法により解析した。術後12〜18か月頃までに悪化例は減少し,最終的な累積生存率に至った。数量化理論第Ⅲ類によって眼科的因子と全身的因子を同時に解析し,術後眼底因子は互いに関連が強く,術後眼底因子の悪化群は凝固期間6か月以上と関連が強く,術後眼底因子の良好群は凝固期間3か月未満と関連が強かった。術後12か月における新生血管を外的基準として数量化理論第Ⅱ類の解析を行い,新生血管の予後に最も影響する術前因子は血管漏出であった。凝固効果の予測的中率は77%であった。血管漏出が強い例は準PRPの適応が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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