icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

春季カタルに対するステロイド剤瞼結膜下注射の効果

著者: 佐々木由紀1 中川やよい2 藤岡佐由里2 阪下みちよ2 多田玲2 湯浅武之助2

所属機関: 1日生病院眼科 2大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.1192 - P.1194

文献購入ページに移動
 春季カタル患者24例に対し懸濁性ステロイド剤トリアムシノロンの瞼結膜下注射を施行した。この治療法による有効例は22例,無効例は2例,中止例は2例であった。有効例では注射後角膜病変,乳頭ともに軽快していた。初回の注射のみで半数の症例に効果があり,他の有効例では月1回の注射を反復することによって効果が出現した後は,3〜4か月に1回の注射で悪化を抑制できた。球結膜下注射を行ったものと比較して,この治療法では治療開始後2年目以降で軽症化するものが多くみられた。懸濁性ステロイド剤の瞼結膜下注射は年長児の春季カタルには有用な治療方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら