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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

涙液分泌減少症における結膜上皮中の炎症細胞

著者: 高村悦子1 内田幸男1 坪田一男2

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室 2東京歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1198

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 涙液分泌減少症患者31名を対象とし,ブラッシュサイトロジーにより結膜上皮中の炎症細胞の定量的評価を行った。涙液分泌減少症の球結膜上皮中では,好中球0.2±1.0%,リンパ球0.1±0.3%を,瞼結膜上皮では,好中球1.0±2.2%,リンパ球0.9±1.8%を認め,好中球およびリンパ球が,球結膜に比べ瞼結膜で有意に多く出現していた(P<0.05)。一方,対象をシェーグレン症候群とそれ以外の涙液分泌減少症に分けて検討したが,炎症細胞の出現頻度に差はなかった。コントロール群に比べ,涙液分泌減少症では,瞼結膜上皮中のリンパ球が有意に多く認められ(P<0.05),瞼結膜のリンパ球が病態に関与していることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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