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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

Parinaud's oculoglandular syndromeの病像形成機序とその治療方法

著者: 塩田洋1 岩瀬智子1 矢野雅彦1 大谷知子1 井上須美子2 工藤英治3 樫山達夫4

所属機関: 1徳島大学眼科 2阿南共栄病院眼科 3徳島大学第一病理 4徳島大学総合研究室

ページ範囲:P.1203 - P.1206

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 過去14年間に4例のParinaud's oculoglandular syndromeを経験した。これらの臨床観察,検査ならびに治療結果から,本疾患の病像形成機序と治療方法について次のような結論を得た。本疾患は,猫が媒介するWarthin-Starrysilver染色陽性の桿菌が病原菌であり,本菌が結膜に感染・増殖し,リンパの流れにのって同側の所属リンパ節に移動し,そこに膿瘍を形成するものである。したがって本疾患の治療は,抗生物質の投与が基本であり,アミノグリコシド系とセフェム系抗生物質の併用療法が望ましいものと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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