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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

角膜ヘルペスにおける眼圧上昇

著者: 吉野圭子1 高村悦子1 高野博子1 中川ひとみ1 内田幸男1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1207 - P.1209

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 1989年までの10年間に,樹枝状角膜炎が観察された症例のうち,21mmHgを越える眼圧上昇例34例を対象に,眼圧上昇の経過と,眼圧上昇時の角膜所見について検討した。眼圧上昇は中等度に留まり,ステロイド剤内服開始から,50%が2週間以内で,眼圧は正常化し,比較的後遺症なく終息した。34例中26例の輪部に隆起を伴う毛様充血,角膜輪部の浮腫,混濁があり,その部の角膜後面沈着物を観察した。この角膜輪部所見は,眼圧上昇例で有意に多く,これらは眼圧上昇に関連することが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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