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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京 学会原著

白内障手術における術中硝子体圧上昇の危険因子

著者: 吉田紳一郎1 目谷千聡1 小原喜隆1 吉田玄雄2 川崎真木生2

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科 2吉田眼科病院

ページ範囲:P.1261 - P.1264

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 硝子体圧の上昇をきたす術前の全身的因子について検討し,その防止策について考察した。対象は白内障手術を施行した症例のうち術中に前房消失ならびに虹彩脱出を認めたため,高張浸透圧剤の点滴をした症例である。その結果硝子体圧上昇を認めた症例は1,116眼中45眼(4.0%)であった。危険因子は高血圧症,術中の血圧上昇,肥満女性および近視眼であった。術中に硝子体圧の上昇が予測される症例には術前,術中の血圧コントロールなどの全身管理,眼球マッサージや完全な麻酔による眼局所管理が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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