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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(5)1990年9月 東京

学会原著

Fluorescence polarization immunoassay(FPIA)法によるAstromicin(ASTM)のヒト前房水濃度測定

著者: 飯田文人1 原田隆文2

所属機関: 1静岡県立総合病院眼科 2市立島田市民病院眼科

ページ範囲:P.1269 - P.1270

文献概要

 新しいアミノ配糖体薬アストロマイシン(ASTM)の全身投与後のヒト前房水移行濃度を螢光偏光免疫測定法(Fluorescence polarization immunoassay;FPIA)で測定した。白内障患者10名に術前ASTM 200 mgを筋注後,強角膜創から27G針にて前房穿刺し,約0.1mlの一次房水を吸引し,同時に静脈血を採取した。得られた房水および血清を−40℃で保存し,FPIA法にてASTM濃度を測定した。血清中の移行濃度は平均9.7μ9/ml,房水中の移行濃度は平均0.75μg/mlであった。従来の報告同様,眼内移行が低いことを示していた。FPIA法は,簡便,迅速,正確であり,微量でも測定可能なので,前房水のように量が少ない検体に適している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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