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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・31
緑内障・白内障の同時手術—1.原発開放隅角緑内障眼に対する同時手術
著者: 山岸和矢1
所属機関: 1関西医科大学香里病院眼科
ページ範囲:P.1275 - P.1277
文献購入ページに移動緑内障と眼内レンズ
白内障手術は眼内レンズ手術が大多数を占めるようになり,緑内障眼にも多く挿入されている。以前の隅角支持レンズや虹彩支持レンズなどの前房レンズの場合,緑内障の発症例や緑内障の悪化例が多く報告されている。しかし,後房レンズは直接隅角に障害を与えることはなく,また水晶体嚢内に挿入固定すれば毛様体に影響を与えることも少なく,緑内障眼は後房レンズの適応となる。そして視野障害が高度の緑内障眼は,残った視野の活用には白内障眼鏡より眼内レンズのほうが光学的に優れており,また濾過瘢痕をもつ緑内障眼はコンタクトレンズ装用が困難で,これらの見地から緑内障眼は眼内レンズがよい適応となる。
白内障手術は眼内レンズ手術が大多数を占めるようになり,緑内障眼にも多く挿入されている。以前の隅角支持レンズや虹彩支持レンズなどの前房レンズの場合,緑内障の発症例や緑内障の悪化例が多く報告されている。しかし,後房レンズは直接隅角に障害を与えることはなく,また水晶体嚢内に挿入固定すれば毛様体に影響を与えることも少なく,緑内障眼は後房レンズの適応となる。そして視野障害が高度の緑内障眼は,残った視野の活用には白内障眼鏡より眼内レンズのほうが光学的に優れており,また濾過瘢痕をもつ緑内障眼はコンタクトレンズ装用が困難で,これらの見地から緑内障眼は眼内レンズがよい適応となる。
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