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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床報告

片眼の視神経腫脹を伴った両眼急性網膜壊死症候群の1症例

著者: 西村彰1 鳥崎真人1 棚橋俊郎1 松村孝司1 望月清文1 田辺譲二1 小倉壽2 中村信一2

所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室 2金沢大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.1291 - P.1296

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 眼底の後極部付近の滲出性病変で発症し,切除硝子体液の水痘・帯状疱疹ウイルス抗体価が高値を示し,これが原因ウイルスと考えられた両眼性の急性網膜壊死症候群の51歳女性に,CTおよびMRIにて片眼の視神経の腫脹を認めた。治療として,アシクロビルおよびγ-グロブリンの点滴静注,ステロイドの内服,汎網膜光凝固術に加え,片眼の網膜剥離の予防を目的として硝子体切除術と網膜輪状締結術を行ったが,術後に網膜前増殖膜による牽引性網膜剥離が発生した。本症ではCTやMRIで視神経の状態を検索することも重要であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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