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臨床報告
YAGレーザーによる前部硝子体破砕が奏効した有水晶体眼の悪性緑内障
著者: 伊東滋雄1 山岸和矢1 竹内正光1 山本起義2
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2山本眼科医院
ページ範囲:P.1297 - P.1300
文献購入ページに移動1例はトラベクレクトミー術後,他例はトラベクロトミー後の縫合不全例で,2例とも軽度の小眼球と小角膜があった。悪性緑内障と診断し,保存的治療を行ったが,瞳孔領と虹彩切除部から水晶体を通し,YAGレーザーによる前部硝子体破砕を行い,悪性緑内障は寛解した。YAGレーザーによる悪性緑内障の治療は,無水晶体眼や偽水晶体眼だけでなく,有水晶体眼にも有効で,観血的手術を行う前に試みる価値のある,新しい治療法であることが示された。
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