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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床報告

YAGレーザーによる前部硝子体破砕が奏効した有水晶体眼の悪性緑内障

著者: 伊東滋雄1 山岸和矢1 竹内正光1 山本起義2

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2山本眼科医院

ページ範囲:P.1297 - P.1300

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 原発閉塞隅角緑内障の手術後に生じた有水晶体眼の悪性緑内障に対し,YAGレーザーによる前部硝子体破砕が奏効した2例を経験した。
 1例はトラベクレクトミー術後,他例はトラベクロトミー後の縫合不全例で,2例とも軽度の小眼球と小角膜があった。悪性緑内障と診断し,保存的治療を行ったが,瞳孔領と虹彩切除部から水晶体を通し,YAGレーザーによる前部硝子体破砕を行い,悪性緑内障は寛解した。YAGレーザーによる悪性緑内障の治療は,無水晶体眼や偽水晶体眼だけでなく,有水晶体眼にも有効で,観血的手術を行う前に試みる価値のある,新しい治療法であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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