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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻7号

1991年07月発行

文献概要

臨床報告

散瞳不良眼に対する眼内レンズ挿入術

著者: 常岡寛1 西尾佳晃2 吉田正樹2 小川淳2 山口朋彦2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室 2国立相模原病院眼科

ページ範囲:P.1301 - P.1304

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 瞳孔が十分に散瞳しない症例は,核の娩出が難しいため術中合併症を起こしやすく,眼内レンズを確実に嚢内固定することも難しい。そこで,このような症例に対して初心者が安全かつ容易に眼内レンズを挿入できるようにするため,intercapsular法による計画的嚢外摘出術を採用し,瞳孔径の大きさに応じて安全な核娩出法を工夫した。この方法を用いて行われた瞳孔径4mm以下の23眼では,術中合併症は少なく,重篤な術後合併症もなく,良好な術後視力が得られた。散瞳不良眼に対する本術式は,難しい手技がなく,初心者にとっても安全なものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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