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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

水疱性角膜症における全層角膜移植術の予後と角膜内皮細胞の解析

著者: 井上真1 島崎潤1 村田博之1 真島行彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1335 - P.1338

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 水疱性角膜症に対して全層角膜移植術を施行した22例23眼につき,視力予後,移植片透明率,拒絶反応の有無およびスペキュラーマイクロスコピーによる角膜内皮細胞の解析を行った。
 術後2年で70%が術前と比して2段階以上の視力向上を得ており,視力予後は良好と考えられた。移植片透明率は術後1年で91%,2年で77%,3年で67%,4年で50%であった。術後合併症のない例での角膜内皮細胞の減少率は,術後1年で17%,2年で33%,3年で66%であった。術後は拒絶反応や緑内障を高率に発生し,これらの管理が予後を大きく左右すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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