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特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著
ビデオ赤外螢光眼底造影法の臨床応用.老人性円板状黄斑変性症
著者: 川村昭之1 湯沢美都子1 正田美穂1 松井瑞夫1
所属機関: 1日本大学医学部眼科
ページ範囲:P.1355 - P.1359
文献購入ページに移動脈絡膜新生血管の部位の検出率はFA 57%,IA68%であった。特に,IAは,高度な網膜下出血,色素上皮剥離を伴った症例の脈絡膜新生血管の部位の検出に有用であることが確認できた。
FAで脈絡膜新生血管網が明瞭に認められた場合でも,IAで脈絡膜新生血管が確認できない場合や,脈絡膜新生血管の一部分しか造影されていない場合があった。
以上の結果から現段階では,まず,FAを行い,脈絡膜新生血管の検出できない症例,特に,高度な網膜下出血,色素上皮剥離を伴った症例にはIAを行う必要があると考えた。
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