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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

ビデオ赤外螢光眼底造影法の臨床応用.老人性円板状黄斑変性症

著者: 川村昭之1 湯沢美都子1 正田美穂1 松井瑞夫1

所属機関: 1日本大学医学部眼科

ページ範囲:P.1355 - P.1359

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 老人性円板状黄斑変性症が疑われた56症例63眼に対し,ビデオ赤外螢光眼底造影(IA)と螢光眼底造影(FA)を行い,比較検討し,以下の結果を得た。
 脈絡膜新生血管の部位の検出率はFA 57%,IA68%であった。特に,IAは,高度な網膜下出血,色素上皮剥離を伴った症例の脈絡膜新生血管の部位の検出に有用であることが確認できた。
 FAで脈絡膜新生血管網が明瞭に認められた場合でも,IAで脈絡膜新生血管が確認できない場合や,脈絡膜新生血管の一部分しか造影されていない場合があった。
 以上の結果から現段階では,まず,FAを行い,脈絡膜新生血管の検出できない症例,特に,高度な網膜下出血,色素上皮剥離を伴った症例にはIAを行う必要があると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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