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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

高圧酸素療法にて著明な視力改善が得られた症例についての検討

著者: 佐藤恵美子1 木下専1 大竹弘子1 安淵幸雄1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1365 - P.1367

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 過去42か月の期間に高圧酸素療法を行った各種の眼底疾患120例151眼のうち,8例9眼で視力が治療前の0.5以下から1.0以上に改善した8例9眼を検討した。内訳は,網膜分枝閉塞症,うっ血性網膜中心静脈閉塞症,中心性漿液性網脈絡膜症,糖尿病性網膜症各2眼と網膜血管腫1眼である。このうち5例6眼には治療開始前に光凝固が行われていた。全例で治療の時点では,黄斑浮腫ないし中心窩への螢光漏出はほとんどなかった。視力が1.0以上に達するまでに,14回から25回の高圧酸素療法が行われた。治療の全経過を通じて検眼鏡的に大きな変化はなく,螢光造影所見も治療前と同様であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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