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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京

学会原著

愛知県における未熟児網膜症の実態 I

著者: 唐木剛12 粟屋忍12 田辺詔子13 戸苅創14 二村真秀15 馬鳴昭生16 山崎俊夫17

所属機関: 1愛知未熟児網膜症研究会 2名古屋大学眼科 3名古屋第一赤十字病院眼科 4名古屋市立大学小児科 5コロニー中央病院新生児科 6名古屋市立大学眼科 7藤田学園保健衛生大学小児科

ページ範囲:P.1375 - P.1380

文献概要

 愛知県の未熟児網膜症の発症状況を,1986・87の2年間についてアンケート方式により調査検討を行った。回収された症例数は1,947名で,愛知県の新生児入院管理施設で管理された新生児のうち,出生体重1,500g未満の全症例の75%を偏りなく把握できた。新生児期死亡率も全国平均と同じ程度であり,新生児管理も現在の水準にある。さらに出生体重別による未熟児網膜症の発症状況も,永田らの多施設のデータと一致した。以上より今回の調査結果は,選択された施設の結果を集めたものではなく,特定地域全体の現在の新生児管理下の未熟児網膜症の平均的発症状況を示すものと考えられ,日本の現況を類推できる貴重な資料と位置づけられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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