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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

名古屋市立大学病院におけるサルコイドーシスの統計的観察(第2報)

著者: 朱雀五十四1 馬嶋昭生1 湯口幹典1 森宏明1 山本正彦2 野田正治2

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室 2名古屋市立大学医学部第2内科学教室

ページ範囲:P.1401 - P.1404

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 過去7年間に,名古屋市立大学病院眼科でサルコイドーシス(以下,サ症)を疑った58例(Ⅰ群),同院他科でサ症と診断され眼科を受診した55例(Ⅱ群)の初診時以降の眼病変の経過,治療および視力予後などを,6か月以上経過観察できた症例について検討した。Ⅰ群で25例,Ⅱ群で13例に新たな眼病変が出現した。出現した病変数は1個が多く,時期は80%以上が初診時から1年以内であり,種類は網膜血管周囲炎が多くみられた。Ⅰ群は眼科的に重篤であり,多数の症例でステロイド剤の局所注射や内服治療を必要とし,眼合併症,視力予後の不良例も多かった。初診時から最低1年間は厳重な眼科的管理が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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