文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
80例94眼の涙道閉塞に非観血的な涙道内シリコンチューブ留置を行い,以下の結果を得た。30歳末満の25例27眼では,外傷性下涙小管損傷の1例を除く全例に効果がみられた。また慢性涙嚢炎合併例の場合,20歳未満では全例治癒したが,30歳以上ではDCRを必要とした例が多かった。
3例で,下涙小管の1/2以上閉塞していたにもかかわらず有効であった。
年齢,涙嚢炎合併,涙小管閉塞の程度以外の再発因子として,感染・アレルギー性炎症・鼻疾患などが考えられた。留置期間は若年例ではほとんどが6か月以内で十分と思われたが,閉塞の程度の強い例や,原因疾患が進行過程にあることが推定される症例では長期に留置する必要があると考えられた。
3例で,下涙小管の1/2以上閉塞していたにもかかわらず有効であった。
年齢,涙嚢炎合併,涙小管閉塞の程度以外の再発因子として,感染・アレルギー性炎症・鼻疾患などが考えられた。留置期間は若年例ではほとんどが6か月以内で十分と思われたが,閉塞の程度の強い例や,原因疾患が進行過程にあることが推定される症例では長期に留置する必要があると考えられた。
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