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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

非観血的な涙道内シリコンチューブ留置法による涙道閉塞の治療(Ⅱ)

著者: 高木郁江1 牛島博美1

所属機関: 1国立福岡中央病院眼科

ページ範囲:P.1425 - P.1429

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 80例94眼の涙道閉塞に非観血的な涙道内シリコンチューブ留置を行い,以下の結果を得た。30歳末満の25例27眼では,外傷性下涙小管損傷の1例を除く全例に効果がみられた。また慢性涙嚢炎合併例の場合,20歳未満では全例治癒したが,30歳以上ではDCRを必要とした例が多かった。
 3例で,下涙小管の1/2以上閉塞していたにもかかわらず有効であった。
 年齢,涙嚢炎合併,涙小管閉塞の程度以外の再発因子として,感染・アレルギー性炎症・鼻疾患などが考えられた。留置期間は若年例ではほとんどが6か月以内で十分と思われたが,閉塞の程度の強い例や,原因疾患が進行過程にあることが推定される症例では長期に留置する必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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