文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
ローズベンガルとフルオレセインの濃度と量を一定にした角結膜染色検査法を考案した。方法は,2μ1に容量を設定したマイクロピペットを用いて,防腐剤無添加の1%フルオレセインと1%ローズベンガル混合液を患者の下眼瞼結膜嚢内に点眼した後,2色素による染色状態を観察し,同時に涙液層破壊時間(BUT)を測定した。前眼部症状をもつ20名の患者にこの方法を用いて本検査を行った。患者の不快感は軽度で,簡便に二重染色が行え,7名で角結膜染色が陽性であった。本法は簡便であり,外眼部疾患が疑われた場合には,広く使用できる検査法と考えられる。
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