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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

螢光眼底造影所見による網膜中心静脈閉塞症の治療と予後

著者: 岡田恒治1 戸張幾生1

所属機関: 1東邦人学付属大橋病院眼科

ページ範囲:P.1452 - P.1456

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 網膜中心静脈閉塞症30例30眼を対象に螢光眼底造影所見での毛細血管の拡張と漏出,非還流領域の大小により,4型に分類し,治療と予後について検討した。毛細血管の拡張と漏出のないタイプ4例(13%)は若年者に多く,視力予後はよかった。毛細血管の拡張と漏出があるタイプ13例(43%)が最も多く,また嚢胞様黄斑浮腫(CME)の合併も多く(46%),視力の悪い例がみられた。非還流領域が局所的にみられるタイプが次いで多く11例(37%),乳頭上新生血管,硝子体出血,新生血管緑内障などの合併症をもつ例もみられた。非還流領域が広いものは2例(7%)にみられ,初診時および最終視力ともに著明に悪かった。本分類を用いると特徴的な臨床経過が観察でき,管理および予後の把握が容易になると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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