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特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著
結膜,眼瞼および眼窩における悪性リンパ腫の臨床病理学的検討
著者: 梶浦祐子1 井上正則1 山本節1 森野以知朗2
所属機関: 1神戸大学 2新日鉄広畑病院
ページ範囲:P.1457 - P.1460
文献購入ページに移動LSG分類によると,びまん性大細胞型が3例,中細胞型が8例,小細胞型が3例,混合型が1例,リンパ芽球型が1例で,従来の報告とは異なる分布を示した。モノクローナル抗体MT-1,MB-1,ポリクローナル抗体抗IgG, IgA, IgM,κ,λを用いて免疫組織化学染色を行った。1例でMT-1陽性,14例でMB-1陽性であった。中細胞型3例と小細胞型2例で胞体内免疫グロブリンが陽性で単クローン性を示した。B細胞性が大部分を占め,単クローン性の増殖であるという眼科領域の悪性リンパ腫の特徴がみられた。
びまん性大細胞型は転移しやすく,予後不良で,小細胞型は転移が少なく予後良好であるという従来の報告に一致した結果が得られた。
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