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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

Biconvexレンズと後発白内障

著者: 木崎宏史1 丸森美樹1 浜崎健太1 谷口重雄1 深道義尚2

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科 2昭和大学眼科学教室

ページ範囲:P.1461 - P.1464

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 両凸眼内レンズ100眼と凸平眼内レンズ93眼を,術後の後嚢混濁と,ヤグレーザーによる後嚢切開率について比較した。後嚢切開が必要になった症例は,両凸レンズ例では4眼4%,凸平レンズでは12眼13%であり,有意差があった。嚢内固定状態を,完全嚢内固定と不完全嚢内固定に分けると,切開が必要になった症例は,両凸完全嚢内固定では3%,凸平完全嚢内固定で9%,両凸不完全嚢内固定で13%,凸平不完全嚢内固定で57%であった。以上より,後嚢混濁の抑制には,両凸レンズの完全嚢内固定がすぐれていると結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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