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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(6)1990年9月 東京 学会原著

白内障手術術式,縫合材料による術後乱視の早期,長期の結果と将来の展望

著者: 深作秀春1

所属機関: 1深作眼科

ページ範囲:P.1465 - P.1469

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 白内障術後乱視は患者の視力回復にとり重要な要素である。術後乱視軽減を目的に,多くの縫合方法が開発された。この論文は多くの異なる縫合方法と共に,筆者の開発による3水平強膜縫合術について,術後乱視軽減の点から比較検討した。1989年1月から1990年4月までに深作眼科で白内障手術を施行した中から975例を観察した。症例は強膜切開の大きさ,縫合糸,縫合方法により6群に分類した。術後治癒過程で起こる倒乱視化に対応するために術後早期に直乱視をおく必要がある。筆者の3水平強膜縫合法は早期より乱視変化が平坦化し約0.5から1.0Dの変化にとどまりこれらの問題を解決できた。このため,患者は術後早期より良好な視機能を得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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