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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・32

緑内障・白内障の同時手術2.—原発閉塞隅角緑内障眼に対する同時手術と小切開による同時手術

著者: 山岸和矢1

所属機関: 1関西医科大学付属香里病院眼科

ページ範囲:P.1483 - P.1485

文献概要

原発閉塞隅角緑内障眼の場合
 1.緑内障手術の選択
 原発閉塞隅角緑内障は診断がつけばlaser-iridotomy (LI)を行い,LI後眼圧コントロールが良好であれば,白内障手術が必要な時には白内障手術のみでよい。特に白内障経過観察中の急性閉塞隅角緑内障発作は水晶体の膨化によることが多く,発作後ただちにLIを行えば,白内障手術のみで緑内障の手術を必要としない。LI後,眼圧が22〜23mmHg以下であれば白内障手術だけで十分コントロールされることが多い。25mmHg以上であれば白内障と緑内障の同時手術を選択する。
 2.隅角検査による同時手術の緑内障術式の選択
 原発閉塞隅角緑内障眼でLI後も眼圧コントロール不良で白内障の手術を必要とする場合,まず1aser gonioplastyを行い,それでも眼圧がコントロールされない場合には白内障と緑内障の同時手術が必要となる。この時,隅角鏡による隅角所見により,術式を選択する。隅角の周辺虹彩前癒着(PAS)が全周の1/3以下の場合は原発開放隅角緑内障あるいは続発性開放隅角緑内障を疑い①トラベクロトミーと白内障の同時手術を行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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