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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻8号

1991年08月発行

臨床報告

Mooren潰瘍の冷凍療法

著者: 平野潤三1 平野みき1

所属機関: 1平野眼科

ページ範囲:P.1495 - P.1498

文献概要

 保存療法無効の片眼性Mooren潰瘍4例が,冷凍療法のみで治癒した。点眼麻酔後,白内障摘出用の冷凍チップで−40℃,各点10ないし15秒,潰瘍全域を凝固する。効果は1〜2週間で現われたが,種々の期間を経て再発することもあった。4眼中2眼は1回で完治したが,他は再発のため2回,3回の冷凍凝固を要した。その後11か月から4年半,再発をみない。
 本法は手技容易,疼痛軽徴であり,入院不要,効果は迅速確実,繰り返しても副作用や後遺症がない。片眼性Mooren潰瘍治療の第1選択として,広く推奨する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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