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臨床報告
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網膜細動脈瘤の自検例53眼につき,視力の転帰に関する因子を検討した。男子11眼,女子42眼で,両眼性は4眼2例であった。年齢は39〜83歳であった。53眼中45眼で,細動脈瘤自体にレーザー光凝固術を施行した。黄斑部の出血と浮腫が消失した時点での視力を最終視力として,初診時視力と比較した。視力回復良好例は33眼,不良例は20眼であった。急性期の黄斑部病変で分類すると,網膜下出血があった例では,出血が消褪したのち色素上皮の萎縮が起き,視力回復は不良であった。黄斑部の網膜下出血がなく,網膜前出血や浮腫が主病変であった場合には,視力回復は良好であった。
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