文献詳細
臨床報告
文献概要
最近経験した1症例と長期観察を行いえた1症例,計2症例の散弾様網脈絡膜症につきその臨床像を報告した。
症例1は,71歳女性で,視朦感を主訴に受診した。前眼部炎症は軽度で,眼底には後極部を中心に1/5〜1乳頭径の黄白色の円形病巣がみられた。螢光眼底造影では,病巣に一致して過螢光が認められた。症例2は,51歳の女性で,視朦感を主訴に受診した。初診時,軽度の硝子体混濁のみであったが,8か月後に左眼眼底に黄白色病変が出現した。併発白内障が進行したため6年後に両眼手術を行った。術後,両眼底に多数の黄白色の病変が散在していた。螢光眼底造影では,病巣により低螢光あるいは過螢光の混在を認めた。視力予後は,2症例とも良好であった。全身検査,血液,生化学検査には異常はなかった。HLA-A29は症例2のみ検索を行ったが陰性であった。
症例1は,71歳女性で,視朦感を主訴に受診した。前眼部炎症は軽度で,眼底には後極部を中心に1/5〜1乳頭径の黄白色の円形病巣がみられた。螢光眼底造影では,病巣に一致して過螢光が認められた。症例2は,51歳の女性で,視朦感を主訴に受診した。初診時,軽度の硝子体混濁のみであったが,8か月後に左眼眼底に黄白色病変が出現した。併発白内障が進行したため6年後に両眼手術を行った。術後,両眼底に多数の黄白色の病変が散在していた。螢光眼底造影では,病巣により低螢光あるいは過螢光の混在を認めた。視力予後は,2症例とも良好であった。全身検査,血液,生化学検査には異常はなかった。HLA-A29は症例2のみ検索を行ったが陰性であった。
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