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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床報告

生体観察と走査電顕を併用した移植眼内レンズ表面の細胞反応の観察方法

著者: 高橋恵子1 岡田潔1 佐川宏明1 石井好智2

所属機関: 1東邦大学第2眼科学教室科 2株式会社メニコン

ページ範囲:P.1603 - P.1606

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 家兎の前房に移植した眼内レンズ表面の細胞を,2週後にスペキュラマイクロスコピー,位相差顕微鏡および走査電子顕微鏡で観察し,同一細胞であることの確認と,それぞれの観察法によって得られた所見の対応を行った。スペキュラマイクロスコピーでは1amellaが観察され,走査電顕ではfilopodiaなどの眼内レンズ上の細胞の詳細な表面構造が明らかになった。生体観察所見と摘出眼内レンズ所見を比較した結果,摘出眼内レンズ標本で観察された細胞の一部が標本作成時に脱落していた。移植眼内レンズ表面の細胞の評価には,摘出レンズによる観察に,生体観察であるスペキュラマイクロスコピーを併用することが望ましいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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