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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床報告

偽水晶体眼の前眼部手術により生じた網膜光障害の1例

著者: 藤本可芳子1 菅澤啓二1 藤田久仁彦1 山岸和矢1 三木弘彦1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.25 - P.28

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 手術中の強力な顕微鏡光により網膜光障害が発生すると報告され,とくに眼内レンズ挿入術における光障害が注意されている。筆者らは,眼内レンズ挿入眼にレンズの偏位,瞳孔捕獲と毛様体—水晶体嚢ブロックによる悪性緑内障が発生した症例に,眼内レンズ挿入術後13日目に隅角癒着解離術と眼内レンズ整復術を顕微鏡光の遮蔽なしに行い,網膜光障害を発症した1例を経験した。眼内レンズの挿入された眼に前眼部手術を行うときは網膜光障害の発生に注意しなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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