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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻1号

1992年01月発行

臨床報告

細隙灯顕微鏡下に観察されるヒト水晶体核部散乱光強度の数量的評価

著者: 藤沢来人1 佐々木一之1 坂本保夫1

所属機関: 1金沢医科大学眼科

ページ範囲:P.35 - P.38

文献概要

 水晶体核部の混濁程度を数量化して評価することを意図して行った。水晶体のScheimflugスリット像を筆者らの施設で開発した前眼部解析システムを用いて画像として取り出し,視軸上の前・後胎生核部の一区域の散乱光強度を測定し,両測定値の差を求めた。透明水晶体ではこの差はCTT単位で+3〜−25までの範囲に分布したが,その80%は+5〜−5の間にあり,加齢には関係しないものであった。臨床的に核混濁と診断されたものはすべて前・後部胎生核部の散乱光強度が後部のそれよりも高く,前・後部胎生核部の散乱光強度の差はCTT単位で0〜+33の間にあった。核混濁程度の強くなるほど,この値は高くなっていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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