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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・37
後嚢有する症例に対する後房レンズ二次移植術
著者: 江口秀一郎1
所属機関: 1東京大学
ページ範囲:P.65 - P.68
文献購入ページに移動緒言
白内障手術において後房レンズ移植術が広く一般に普及するに伴い,コンタクトレンズの日常装用に耐えられずに無矯正のまま放置し,単眼視にて生活していた片眼無水晶体眼患者が,眼内レンズ二次移植を希望する頻度が増加してきている1,2)。従来これらの症例に対しては,前房レンズ二次移植が行われてきたが,前房レンズ移植に伴う角膜内皮障害や術後緑内障などの術後合併症が高率に発症することより,後嚢を有する症例には後房レンズ二次移植が第一選択となっている3〜8)。後嚢破嚢などの術中合併症により後房レンズの一次移植を断念した症例に対しても,適切な術式の選択にて,多くの症例にて後房レンズを安全に二次移植することが可能である。本稿にては,後嚢を有する症例に対する(部分欠損例を含む)後房レンズ二次移植の手術手技を解説する。
白内障手術において後房レンズ移植術が広く一般に普及するに伴い,コンタクトレンズの日常装用に耐えられずに無矯正のまま放置し,単眼視にて生活していた片眼無水晶体眼患者が,眼内レンズ二次移植を希望する頻度が増加してきている1,2)。従来これらの症例に対しては,前房レンズ二次移植が行われてきたが,前房レンズ移植に伴う角膜内皮障害や術後緑内障などの術後合併症が高率に発症することより,後嚢を有する症例には後房レンズ二次移植が第一選択となっている3〜8)。後嚢破嚢などの術中合併症により後房レンズの一次移植を断念した症例に対しても,適切な術式の選択にて,多くの症例にて後房レンズを安全に二次移植することが可能である。本稿にては,後嚢を有する症例に対する(部分欠損例を含む)後房レンズ二次移植の手術手技を解説する。
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