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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床報告

積極的ステロイド点眼治療を行った実質型角膜ヘルペスの長期観察例

著者: 平光忠久1 町田拓幸1 渡瀬誠良1

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.69 - P.73

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 実質型角膜ヘルペスに対して,角膜浮腫の短期間での消失を意図して薬力価の高い副腎皮質ステロイド剤点眼を投与し,2年以上約3年間,経過を観察した4症例を報告した。初診時の点眼投与は0.1%ベータメタゾン点眼(1日4〜6回)をIDU点眼とともに行った。全例で角膜浮腫は数週間で消失した。再発回数は1症例では約3年間に4回であったが,他の症例では2〜3年間に1〜2回であった。軽度の樹枝状上皮障害が2症例で2回および3回みられた。重篤な1例を除き最終視力はほぼ正常に保つことができた。抗ウイルス剤を併用する薬力価の高いステロイド点眼治療の有用性を確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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