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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻1号

1992年01月発行

臨床報告

新しい全網膜刺激装置(ガンツフェルド刺激装置)の試作

著者: 新井三樹1 塚田孝子1 坂上欧1 根木昭1 本田孔士1 後藤保郎2

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.89 - P.92

文献概要

 今回筆者らは新しいGanzfeld刺激装置を試作する機会を得たのでこれを報告する。この装置は座位型で,顔面は刺激部本体のドーム内に固定される。背景光は0から1500luxの範囲で連続可変である。刺激光は0.3jouleから80 jouleの範囲で6段階の切り替えが可能,また刺激光はカラーフィルターとNDフィルターにより調節可能である。また刺激部本体のドーム内にはEOG記録用の発光ダイオード製の点滅指標も内蔵されている。
 本装置を用いて正常者の通常ERGを記録し,すべての記録において十分な振幅を得ることができた。
 本装置は臨床での使用に耐えうるものであり,またERG記録の図際規格統一勧告案の条件も満たしており,将来の発展,普及が期待できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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