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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床報告

コンタクトレンズ非装用者にみられたアカントアメーバ角膜炎の1症例

著者: 加畑隆通1 石橋康久2 本村幸子2 松本雄二郎3 石井圭一4

所属機関: 1筑波大学付属病院眼科 2筑波大学臨床医学系眼科 3 4法政大学生物学研究室

ページ範囲:P.93 - P.97

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 コンタクトレンズ非装用者に発症したアカントアメーバ角膜炎の1例を報告した。症例は39歳の男性で,角膜ヘルペスとして治療を受けていたが,症状が改善せず,角膜の生検によってアカントアメーバが証明され,アカントアメーバ角膜炎と診断された。培養されたアカントアメーバはA.culbertsoniと同定され,本邦では初例であった。治療はフルコナゾールの内服,ミコナゾールの点眼および病巣掻爬の三者併用を用いて良好な結果を得た。コンタクトレンズ装用者以外に発症したアカントアメーバ角膜炎は本邦では他に報告がなく,角膜の外傷の先行や土壌からの感染などが推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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