icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズ挿入術の後発白内障の多変量解析による検討

著者: 内尾英一1 稲村幹夫1 森冨喜子2

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜南共済病院眼科

ページ範囲:P.1429 - P.1434

文献購入ページに移動
 眼内レンズ(以下IOL)挿入術後の後発白内障に関与する因子を求めるために数量化理論Ⅱ類を用いて検討した。対象は水晶体嚢外摘出術+IOL挿入術を行った173例193眼である。IOLは合計24種類を使用した。後発白内障は12眼6.2%にみられ,capsulotomyは4眼33.3%で実施されていた。後発白内障は術前の虹彩後癒着合併例(33.3%)および全長13.00mmのIOL(20.8%)で有意に多くみられた(P<0.05)ほか,支持部角度,光学部径,偽落屑症候群そして角膜片雲などが強い関与を示した。後発白内障の防止には,術中の水晶体上皮の除去とともに水晶体上皮の増殖を抑制する化学的ならびに機械的特性をもったIOLを選択することが重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら