icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床報告

トリアゾール系抗真菌剤による角膜真菌症の治療

著者: 石橋康久1 加畑隆通1 本村幸子1 渡辺亮子2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科 2猿島協同病院眼科

ページ範囲:P.1437 - P.1443

文献購入ページに移動
 トリアゾール系の抗真菌剤であるイトラコナゾールまたはフルコナゾールの内服により4例の角膜真菌症を治療した(イトラコナゾール2例,フルコナゾール2例)。症例1は68歳の女性でソフトコンタクトレンズの連続装用中に角膜真菌症を発症し,イトラコナゾールの内服により真菌症は治癒した。症例2は61歳の男性で,左眼を植物の枝で突いて発症し,イトラコナゾール内服で治癒した。症例3は62歳の男性で外傷により発症した。フルコナゾールの投与で治癒した。症例4は33歳の男性で外傷により発症し,フルコナゾール内服で治癒した。これらの症例の治療中に薬剤の副作用と思われる所見はなかった。これらの薬剤は角膜真菌症の治療に有効で,安全性も高く今後さらに検討されるべきものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?