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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床報告

CTスキャンとMRIで画像診断が異なった眼窩腫瘍の2例

著者: 中村裕1 木村肇二郎1 平形寿孝2 志賀逸夫3

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科 2東京電力病院眼科 3慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.1485 - P.1488

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 X線CTとMRIで画像診断所見が異なった眼窩先端部に限局した2症例を経験したので報告する。両症例ともマーカス・ガン瞳孔,中心暗点を認め,視神経障害を早期から伴っていた。X線CTでは境界の不鮮明な腫瘍陰影が認められ眼窩炎性偽腫瘍が疑われたが,MRIでは境界が鮮明であり,視神経鞘髄膜腫と診断した。X線CTで腫瘍の辺縁が不明瞭であったのはbeam hard-ening artifactのためであったと思われた。これらの症例のように眼窩先端部に限局した小病変ではMRIがX線CTより有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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