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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床報告

仮性同色表の自動提示に関する研究—6.入力方法の改良,および本研究の総括

著者: 深見嘉一郎1

所属機関: 1福井医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.1507 - P.1509

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 仮性同色表をその提示条件を満足するように提示できる自動装置を開発した。小型化のため検査距離が短く,表が小さい東京医大式色覚検査表(全5表)を使用し,提示時間を0.4秒として,偽陰性を少なくした。今回は反応の入力をテンキーで行えるようにし,検者の意図が介入せず,使いやすいものにした。これで,この種の装置の基本型は完成した。
 仮性同色表の提示を機械化することは,本来の簡便さをなくすが,提示順序の無作為化や提示時間が正確になり,信頼度が高くなる。さらに内蔵させる表を選ぶことにより,仮性同色表の本来の目的である検出のみに限定できる。またスクリーニングのさいに色覚異常者のプライバシーが容易に保てる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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