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文献概要
特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋
点眼薬の基本と留意点
著者: 長瀧重智1
所属機関: 1琉球大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.9 - P.11
文献購入ページに移動眼は私達の体のなかでもっとも鋭敏な器官の一つで,特に炎症眼では感受性が一段とたかまっている。後に述べるように,点眼された薬の大部分は数秒以内に結膜嚢から涙嚢に排出され,また結膜嚢にとどまった薬もすみやかに涙で希釈される。したがって点眼にあたっては,眼に対する刺激を最小限にとどめる注意が必要である。また点眼薬は患者が長期にわたって少量ずつ使用するので,使用中の微生物による汚染防止への配慮も必要である。さらにコンタクトレンズ(CL)使用者が増加の一途にある今日,CLの装用が点眼薬の眼内移行に与える影響も考慮しなければならない。
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