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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋

コンタクトレンズ消毒薬およびCL障害治療薬

著者: 市川高文1 金井淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科

ページ範囲:P.52 - P.54

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コンタクトレンズ消毒薬
 我が国でのソフトコンタクトレンズ(SCL)消毒方法としては,煮沸消毒法のみが認可されており,1972年(昭和47年)における厚生省の指導により,使用前に必ず煮沸する(100℃ 20分間)ことが原則となっている。煮沸消毒法は胞子や一部のウイルス等を除き有効であり,安全でよい方法であるとされている。しかし,①操作が煩雑であり,扱いにくい,②熱によりSCLの素材の劣化やたんぱく汚れの変性などによるレンズの劣化が発生する可能性がある,③電源装置が必要なため戸外などは使用できない,などの欠点をもつ。これを補う形で,近年化学的な消毒薬によるSCLの消毒法(化学消毒法)の開発が行われており,欧米においては化学消毒法が主流となってきている。
 コンタクトレンズ消毒薬は以下に述べるように,①過酸化水素を含むもの,②その他の消毒薬を含むものに大別される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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