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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋 疾患別薬剤投与プロトコール

白内障治療薬

著者: 藤原隆明1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科

ページ範囲:P.99 - P.102

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薬物治療の現況
 白内障は,その成因・発症時期・混濁部位・形態・進行程度などによってさまざまに分類される(表1)。これらのうちで成人になって発症し進行するもの(その大部分はいわゆる老人白内障である)は,最近の白内障手術において行われる眼内レンズ(IOL)挿入手術の成功率が著しく高くなったところから,早期手術となる傾向がでてきている(1992年(平成4年)4月1日から老人白内障に対するIOL挿入手術は保険適応となってさらにこの傾向に拍車がかかった)。その反面,水晶体混濁の出現ないしは進行を確実に阻止し得る薬物が依然として出現しないことから,その薬物療法については未だ見るべき画期的なものがないというのが現況である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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