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特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋 疾患別薬剤投与プロトコール
斜視・弱視・眼瞼痙攣
著者: 田淵昭雄1
所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.126 - P.128
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斜視の薬物療法としてはアトロピン(atropine)点眼,抗コリンエステラーゼ(anticholinester—ase)点眼,アモバルビタール(amobarbital)など,調節,輻輳,開散に関連するもの,過緊張性のものなど直接斜視成因に関与している場合,1歳前後の乳幼児で,眼位改善や交代視の目的に,あるいは調節性内斜視(屈折性)に行われる眼鏡矯正が不可能な場合に用いられる。また,まだ治験段階ではあるが,A型ボツリヌス毒素(clos—tridium botulinum)を外眼筋に直接注射して作用減弱を行う方法が近い将来用いられるだろう。
弱視の薬物療法には,アトロピン点眼,抗コリンエステラーゼ点眼を遮閉療法が不可能な乳幼児,潜伏性眼振例や重度弱視例に,アモバルビタールを心因性弱視例に適用する。
斜視の薬物療法としてはアトロピン(atropine)点眼,抗コリンエステラーゼ(anticholinester—ase)点眼,アモバルビタール(amobarbital)など,調節,輻輳,開散に関連するもの,過緊張性のものなど直接斜視成因に関与している場合,1歳前後の乳幼児で,眼位改善や交代視の目的に,あるいは調節性内斜視(屈折性)に行われる眼鏡矯正が不可能な場合に用いられる。また,まだ治験段階ではあるが,A型ボツリヌス毒素(clos—tridium botulinum)を外眼筋に直接注射して作用減弱を行う方法が近い将来用いられるだろう。
弱視の薬物療法には,アトロピン点眼,抗コリンエステラーゼ点眼を遮閉療法が不可能な乳幼児,潜伏性眼振例や重度弱視例に,アモバルビタールを心因性弱視例に適用する。
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