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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻11号

1992年10月発行

文献概要

特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋 疾患別薬剤投与プロトコール

緑内障および続発緑内障—プロスタグランディンを中心に

著者: 三嶋弘1

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.139 - P.141

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薬物療法の現状と展望
 緑内障および続発緑内障は,その病型や原因がさまざまで,疾患別薬剤投与プロトコールを明確にするのは大変困難である。現在,緑内障の病型,原因と病状の程度に応じて,β—プロッカー,交感神経作動薬,副交感神経作動薬,炭酸脱水酵素阻害剤がひんぱんに使用されている。
 これらに加えて,プロスタグランディン(PG)が緑内障の治療薬として登場するのも間もない。PGはホルモンや神経伝達物質と同様に我々の生体内に存在する生理活性物質である。ホルモンが長時間作用し,神経伝達物質が非常に短時間作用するのに比べて,局所ホルモン,オータコイドはこれらの中間作用をする。PGはこのオータコイドの中のひとつである。交感神経作動薬,副交感神経作動薬などに加えて,生理活性物質であるPGを緑内障治療に用いるのは非常に合理的である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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