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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻12号

1992年11月発行

文献概要

臨床報告

二焦点眼内レンズ(diffractive IOL, refractive IOL)の臨床成績

著者: 別当京子1 馬嶋慶直1 黒部直樹1 有木仁之1

所属機関: 1藤田保健衛生大学眼科学教室

ページ範囲:P.1571 - P.1574

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 現在までの眼内レンズは調節力がないため遠見および近見のいずれかに眼鏡による矯正が必要であり,この問題を解決するため,2つの焦点をもつ眼内レンズの開発が行われている。今回筆者らは,2種類の二焦点眼内レンズ(diffrac—tive IOLおよびrefractive IOL)を移植し,臨床経過を比較検討した。術後視力は,遠方視力については両者に大差は認められなかったが,近方視力については回折型で,加入度数不足の印象をうけた。二焦点眼内レンズは遠方,近方とも良好な視力が得られるという利点があるが,今回検討した2種類の異なる型の眼内レンズは,それぞれ特徴があるものの改良すべき点もあり,今後さらに検討を加える必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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