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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻12号

1992年11月発行

文献概要

臨床報告

直腸癌に重複した脈絡膜悪性黒色腫の1例

著者: 照屋武1 比嘉武史1 荻堂哲司1 上原健1 長瀧重智1 福田雅俊1

所属機関: 1琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1581 - P.1585

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 直腸癌に脈絡膜悪性黒色腫を重複した1例を報告した。症例は73歳男性で,近医で右眼底の隆起性病変を指摘され当科に紹介された。約1年前の直腸癌手術の既往から転移性脈絡膜腫瘍を疑い放射線治療を施行したが,腫瘍は拡大し視力も低下したため眼球を摘出した。病理組織学的に腫瘍は脈絡膜悪性黒色腫であった。わが国の脈絡膜悪性黒色腫の重複癌は筆者らの例を含め12例報告されているが,癌の診断技術や治療法の進歩に伴い重複癌は増加の一途にあり,眼科においても重複癌を経験する機会は今後増えると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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